Open Innovation Shizuokaとは
県独自の産業成長戦略を推進するため、静岡県が2015年4月に発足した実働組織であり、地域経済の牽引役となる地域企業の成長を促進する取組を行っています。
2008年、日本経済はリーマンショックの影響で大きく落ち込みました。静岡県も例外ではありません。リーマンショック前に19.4兆円(2007年)あった静岡県の製造品出荷額等は、その後20%以上落ち込みました。こうした状況を打開して静岡県の産業を回復軌道に乗せ、持続的な産業発展につなげるため、2014年静岡県庁内に静岡県産業成長戦略会議が設置されました。同会議は静岡県、および同県内の産業界と金融界の代表者で構成されています。同会議では官民が一体となり産業成長戦略が策定され、その後、毎年度、経済社会情勢の変化に対応した改定を重ねています。その施策の中核となるのが2015年4月に組成された産業戦略推進センター「オープンイノベーション静岡」です。
「オープンイノベーション静岡」は、県内の中堅・中小企業の訪問を重ね、企業の持つ課題などを聞き、個々の企業が持つ優れた技術や製品を活かし、静岡県経済を牽引してもらえるよう、集中的に支援することを目的としています。
オープンイノベーション静岡の特徴
「オープンイノベーション静岡」の最大の特徴は、静岡県の有力企業や産業支援機関の代表者など8人で構成されるアドバイザリー・ボードの設置にあります。支援企業に対して経営者の視点から各社の事業に対する有益なアドバイスを実施しています。この会議を契機に海外展開の端緒を得た企業なども現れています。
オープンイノベーションへの取組詳細
アドバイザリー・ボード
(目利き委員会)の設置
静岡県の有力企業や産業支援機関の代表者等、豊富な知識と経験を持つアドバイザーが、企業の成長の期待できる技術や製品を「目利き」し、新たな「気付き」を促すことにより、皆様の事業活動をサポート・フォローアップします。
- 飯村 幸生芝浦機械㈱元会長
- 石川 雅洋㈱ソミック石川会長
- 石田 徹㈱アイエイアイ社長
- 櫻井 透㈱静岡銀行元会長
- 藤井 明米久㈱元社長
- 矢野 弘典(一社)ふじのくにづくり支援センター理事長
新たな事業展開への直接的な
アドバイスを実施した企業
先端産業創出プロジェクト間の連携
静岡県では、先端ものづくり、医療健康、スマート農業など、8つの先端産業創出プロジェクトを立ち上げ、幅広い分野において成長産業への取組を進めています。オープンイノベーション静岡では、「先端産業創出プロジェクト」に参加している企業を中心に、優れた記述情報をデータベース化した『テクノロジー静岡』を開設しました。総勢40名を超えるコーディネーターによる相談体制を設け、県内の優れた技術を有する企業とイノベーションパートナーを求める企業とのビジネスマッチングを支援しています。
テクノロジー静岡
静岡県内企業の技術情報Webサイト
イノベーションパートナーを求める企業と静岡県内の優れた技術を有する企業をつなぐビジネスマッチング支援サイト